堀江貴文さんと落合陽一さんが、今の仕事(お二人個人の仕事ではなく、全体的な仕事という意味で)の問題点について話し、これからどういうスタンスでいれば良いかということを話している本です。対話形式ではなく、それぞれのテーマについて堀江さんがまとまった意見を述べ、落合さんがそれを展開しつつまたまとまった意見を述べ……を繰り返したり逆をしたりなんか色々してます。2018年に初版が発行されています。なので、今は折り返し地点曲がったところって感じでしょうか。なお、本の中で「10年後ってタイトルにはあるけれど、わかりやすくしただけで1年後かもしれないし20年後かもしれないよ!」と保険がかけられています。
読んだ感想は、「劇薬」です。用法容量を守れば良い薬だけど、それを間違えると命に関わる。学生や会社員のみで満足している人は一口飲む程度で良いです。働いていて現状に満足できない人は、舐める程度にしたほうがいいです。
視点は面白いしなるほど!という部分もたくさんありましたが、今すぐ一般人の我々に全てが使えるかというと……無理だな!という感。
一番笑ったのは「事務員が生き残っているのは、まだ機械より人間が安いから」です。機械の修理や買い替えをするより、労災と賠償金にした方が安上がりという理屈と同じですね。笑えねぇ。
でも事務員は、10年経った後のもう少し先も生き残りそうと思います。それしかできない連中が権力を持ち、そいつらは金と地位が欲しいから、ね。