【読書感想文】「仕事にしばられない生き方」ヤマザキマリ

読書感想文

 ヤマザキマリさんの著書「仕事にしばられない生き方」を読みました。

 テルマエ・ロマエの作者さんです。ということしか知らずに手に取って読みました。お母さまがプロの演奏家だったことに驚きました。芸術家一家と言えばそれまでですが、音楽と美術って全然出力が違うし、あえてそうじゃない道を選ぶのってパワーが必要だと思うので。

 というのが前座になるくらい、色彩豊かな(暗い色も含めて)人生でびっくりしました。まず海外在住経験が豊富だし、「どこでも生きて行けるか!」精神が屈強でワールドワイド。シリアに住んでいたと聞き「無理では???」と思いましたが、ヤマザキさんが住んでいたころは戦火とは無縁の地だったとのこと。あぁ、どの地でも平和なときもあればそうじゃないときもあるんだなと気づかされました。

タイトルの「仕事にしばられない生き方」は、「いい波が来たら乗ってみる。仕事の好き嫌いは、あとの話」をキャッチ—にまとめたもの。10足のわらじを履いていたこともあるヤマザキさんがいうと、頭を金づちで殴られたような説得力がありますね。

世の中が差し出してくる価値観を当たり前とは思えず、はみ出してしまったからこそ、見えてくるものがあるんじゃないか。そして、それが道を開くときの最初の一撃になる。

らしいですよ。

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